毎朝学校に行く途中の
田町の駅から三田の山迄の
一番最後の 一番大きな横断歩道
人ゴミん中で僕は何時も右を向いて歩く
近くに 遠くに見える東京タワー
インターナショナルオレンジカラーの
救急車みたいな色の
何時も変わらない東京タワー
三田の山に向かう何処ぞの人達は前を向いて歩く
緑色が点滅したら 走ってく
僕をおいて彼等は前を向いて走る
何故?
或いは
其処に東京タワーが在ることを知らないのかもしれない
或いは
東京タワーが何時も同じ 変わらないことを知っているのかもしれない
或いは
視界の隅に入っているだけで満足なのかもしれない
誰が東京タワーを見て 誰が東京タワーを見ていない
そんなことは僕にはどうでもいいことで
僕が東京タワーを見ていない彼等を見ていることは
彼等にとってはどうでもいいことで
一番大事なことは
少なくとも僕にとって
東京タワーは なんか
なんかよくわからへんけど
大事な存在だってことです
「東京」と名のつく歌は 全部名曲な気がします
くるりの「東京」を聴きながら
僕は 今日も 眠り続けます
素敵なモノを素敵だって忘れないように